仏教徒の子供たちに幼稚園を
スリランカは仏教国でありながら、仏教徒の子供たちが通える幼稚園が少ないのが現状です。幼稚園不足の話は聞いていましたが、実際にスリランカで道端で所在なげにしている幼い子供たちを見て、健全な幼児教育の必要性を感じ、「幼稚園開設」を決心しました。
|
|
園舎の建設にあたって、現地の希望する建設地の中から首都コロンボ市内の寺院境内選び、鉄骨平屋建150㎡の園舎と遊具を兼ね備えた施設を建設しました。そして、この幼稚園を「コロンボ中央幼稚園」と名付け、寄贈しました。
コロンボ中央幼稚園の運営は現地の寺院に任せておりますが、英語の他に生命を尊重する仏教の教えに力を入れ、園児には「人と仲良く」「命を大事に」「スリランカの自然や遺跡を大事にする」など、幼児期に必要な情操教育が行われています。
貧しい家庭の子供たちも通えるよう、月謝は日本円で約40円。現在3歳~5歳までの80人が通っています。2007年12月の開園式では、親子が笑顔で喜んでいる姿を見て、幼稚園が待ち望まれていたものであると確信し、その助けになれたことを、たいへん嬉しく思いました。子供たちが、ここで学んだことを糧に、将来素晴らしい大人に成長してくれることを信じてやみません。
|
住職 五藤泰弘 |
|
|
■このコロンボ中央幼稚園の開設についての記事が、2008年1月の
「読売新聞」と「中日新聞」に掲載されました。 |
|